2004年09月

2004年09月30日

北國新聞に記事掲載

fa48b914.gif2004年9月30日

昨日のコンサートの模様を伝える記事が、北國新聞に掲載されました。42面です。

「斬新な手法の音楽会」と題した見出しで、DangomusicやWindChimerに関して書かれています。


homei_miyashita at 15:16|Permalink新聞・雑誌・TV 出演/掲載 

2004年09月29日

コンサート「音楽の条件」無事終了

ae7ee123.jpg2004年9月29日
石川県立音楽堂における初のソロ・コンサート「音楽の条件」が無事終了致しました。
多数のご来場、本当にありがとうございました。

楽曲もコンサート全体の構成も非常に奇異なものでしたが、「音楽の条件」について観客と一緒に考えるというコンセプトは通じたようでほっとしています。

追伸:
コンサートに関するブログを開設いたしました。作品解説や映像のダウンロード、そして皆様からえられた感想のフィードバックを行います。実験の都合上、作品に対する詳細な説明を行えず、よくわからないものもあったかと思いますが、そういった点が氷解するよう多くの情報を掲載しようと考えております。どうぞよろしくお願いします。

ie宮下芳明:音楽の条件ブログ

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homei_miyashita at 21:30|Permalinkライブ情報 

Dangomusic



4863c7f5.jpgDangomusic (2004)
2匹のダンゴムシの位置座標に基づいて仮想的な弦をトリガーし、音楽を作り出そうという試みです。横にはペンタトニック・スケールに割り当てられた弦が並んでおり、それに加え左右にはフレーズをトリガーする弦が2つ設定されています。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 20:45|Permalinkメディアアート 

Scan & Play

dc86f159.jpgScan & Play (2004)
この作品は、ひとつの画像イメージを上からスキャニングしつづける自作ソフトウェアを用いたものです。ソフトウェアシンセサイザー、ソフトウェアエフェクタと一体になってるため、音色変化などもリアルタイムで変化させています。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 20:25|Permalinkメディアアート 

WindChimer

4b5f200b.jpgWindChimer (2004)
これはコンピュータ制御(MIDIコントロール)で扇風機を駆動し、それでウィンドチャイムを鳴らすというシステムを用いた作品です。それぞれのウィンドチャイムは異なる和声をもつように設定されています。特定のタイミングでウィンドチャイムの音を鳴らすのには若干工夫が必要で、鳴らす数秒前から弱い風を断続的に送り、音は鳴らないが短冊が回転する程度の乱流を作り出しておきます。そうすると、意図したタイミングで特定のウィンドチャイムを鳴らすことができるわけです。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:34|Permalinkメディアアート 

SoundDust

4e8aedb2.jpgSoundDust (2004)
これは、掃除機を「楽器」として用いることを狙った作品です。掃除機にはカメラがついており、この画像に基づいて音の一部にエフェクトがかかります。また掃除機の吸込音も積極的に変化させて、「音楽」の一部になるよう操作しています。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:32|Permalinkメディアアート 

Cellphone-Ensemble

c96865c3.jpgCellphone-Ensemble (2004)
スクリーンにメールアドレスを提示し、観客が送るメールによってステージ上の携帯電話を鳴らし、音楽を作り出そうというものです。携帯電話にはオルタード・ドミナントスケールに従った音がそれぞれ割り当てられています。皆さんのご協力のおかげで、合計800通以上のメールをいただきました。ただ、ネットワークのトラフィックの問題もあり、コンサート終了後に届いたメールもたくさんあります。
ある意味で、観客は作曲・演奏行為を行っているといえます。しかしながら、それぞれのメールアドレスがどの携帯電話に割り当てられ、どのような音になるのかを観客は知りません。さらに、発音タイミングは大きな不確実性を伴いますので、どの音が自分の発信したメールによるものなのか、観客に実感はありません。このような状況下でも、観客は作曲あるいは演奏を行ったといえるのでしょうか?

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:30|Permalinkメディアアート 

Theorist

1217e34d.jpgTheorist (2004)
このシステムは、入力された打鍵情報を、音楽理論的に自動補正するものです。具体的には、バークリー理論におけるアベイラブル・ノートスケールに該当する鍵盤はそのまま音を出し、それ以外の鍵盤からは最も近いアベイラブル・ノートスケール内音を出力します。簡単に言ってしまえば、どんなにめちゃくちゃにキーボードを叩いても協和的な響きが出力されるシステムです。ただ上級者には、音を濁すための不協和音や半音階の経過音が出せないジレンマがあります。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:28|Permalinkメディアアート 

52P8

56a13d88.jpg52P8 (2004)
トランプを8枚並べ、その色によって各パートのリズムを決定して音楽を構築するライブ作曲の試みです。どちらの音を選択するかは、作曲者が「よりよい音楽」になりそうな方を選びます
実は、これは自分が用いている通常の作曲技法です。頭の中にあるリズムパターンでは数に限界がありますが、この方法だと自分が思いつかなかったようなリズムを発見できます。ですが、こうして作曲された音楽は、自分の音楽と認めてもらえるのでしょうか?

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:26|Permalinkメディアアート 

Unstable CD Players

63847537.jpgUnstable CD Players (2004)
音飛びしやすい5台のCDプレーヤーを用いた作品です。各CDプレーヤーには、同じテンポのスクラッチ・ループが入っています。そのため、再生タイミングがずれても同期して聞こえます。音飛びが発生しやすいように、(1)不安定な電池駆動 (2) プレーヤーと相性の悪いCD-R (3) 盤面上の傷 (4) 時折プレーヤーを叩く という条件をそろえて再生を行いました。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:23|Permalinkメディアアート 

AcceleLand

db1aff06.jpgAcceleLand (2004)
自動車から見える風景(路面の模様や街路樹など)をそのまま音楽にマッピングした作品です。路面模様をそのまま音楽に変換した場合とは異なり、この作品の場合は運転者による速度変化や対向車などの存在が影響します。

REAダイジェスト映像

homei_miyashita at 19:22|Permalinkメディアアート 

Thermoscoreのための小品



f3aab9c7.jpgThermoscoreのための小品 (2004)
Thermoscoreは、鍵盤温度を時系列的に変化させることのできるシステムです。今回のシステムの場合、常温から最大70度以上まで、それぞれの鍵盤の温度を制御できます。この作品では、あらかじめ決められたシークエンスに従って、鍵盤の温度が変化する状況下で、ピアニストが即興演奏を行っています。高熱の鍵盤はとうてい長く押してはいられず、自然と他の音に向かう経過音になったりします。

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Re-mapped Piano Illusions

988311eb.jpg鍵盤に音を再配置する "Re-mapped Piano"を用いて演奏された、10の即興曲。

1. 月夜に咲きし白き花 / 2. Les Miserables / 3. SPIRITUAL INVENTION / 4. しゃぼん玉 / 5. Nostalgia / 6. MOSQUITO / 7. 葬送 / 8. Sturm und Drang / 9. 夏の思い出のラプソディー / 10. 募る想い

Composed & Played by HOMEI MIYASHITA



homei_miyashita at 09:32|Permalinkアルバム情報 

2004年09月27日

デジタル表現基礎 レポート返却

前期の授業、「デジタル表現基礎」の最終課題であったレポートにコメントをつけました。
受講者は美術文化学部にて受け取ってください。

homei_miyashita at 06:13|Permalink

2004年09月26日

北陸中日新聞「美の探訪」にコンサート情報掲載

2004年9月26日

29日(水)に開催するコンサートの情報が、北陸中日新聞のコンサート情報に掲載されています。

5bd8b6a7.gifiehttp://www.hokuriku.chunichi.co.jp/jyouhou/fri.htm


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2004年09月20日

FMラジオに出演

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2004年9月20日(月)

FM N1 (76.3)の番組「フレッシュモーニング」にゲスト出演致しました。
来週開催のコンサートについて語ってきました。


「フレッシュモーニング」
FM N1 (76.3) AM9-10 1時間生放送
DJ 永瀬喜子

homei_miyashita at 17:10|Permalink新聞・雑誌・TV 出演/掲載 

2004年09月19日

西本研究室合宿

088443fc.jpg西本研究室の合宿で、能登に行って参りました。写真はヤセの断崖です。

homei_miyashita at 16:51|Permalinkその他 

2004年09月15日

アートシティ「展」に紹介記事

ten美術情報サイト、アートシティ「展」におきましてコンサート情報が掲載されました。

iehttp://21st.c-art-city.com/

の「トピックス」コーナーです。

以下記事内容です。

ライブパフォーマンスユニット「デジタル・オペラ・プロジェクト」での活動や、「人間型シンセサイザー」などのメディア・アート作品の制作を通じて、新しい音楽形態を模索する宮下芳明による実験的コンサート。

展示する手法で発表した「音の個展」から1年余り経ち、今回はコンサートの手法によって10曲の新作を紹介する。コンピューターで描く絵をリアルタイムで音楽に変換するといった、自身が設計したシステムを用いて、視覚と聴覚を組み合わせたパフォーマンスを行う。

「Thermoscore(温度楽譜)」は、鍵盤の温度を時系列的に変化させるシステム。即興で楽曲をアレンジして演奏するためには、ときには火傷するほど高温になった鍵盤を触らなければならない。作曲者の意図に反抗する演奏者の勇気を象徴化した作品といえる。ライブでは、演奏者と鍵盤の温度をサーモグラフィー・カメラで映像として映し出すので、観客はそのせめぎ合いを見ることができる。その他、オープニングでは「人間ではない何か」による演奏曲目や、独自に開発した奇抜な楽器なども披露。

ten人の価値観や認識が多様化するにつれ、どこまでを音楽、楽器、楽譜と呼ぶのか、その境界は曖昧になってきている。今回のパフォーマンスは、様々な手法を用いて音楽の境界がどこにあるのかを提起する。また当日は、過去の作品のパネル展示も行う。




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2004年09月13日

情報処理学会第110回ヒューマンインタフェース研究会

1bbd149f.jpg2004年9月10日
ATR(国際電気通信基礎技術研究所)にて行われた情報処理学会第110回ヒューマンインタフェース研究会におきまして、発表を行ってきました。

Thermoscoreを用いて即興演奏を支援するシステムおよびその検証実験についてです。

宮下芳明, 西本一志. 温度で制約を緩やかに提示するシステム Thermoscore を用いた即興演奏支援, 情報処理学会研究報告 ヒューマンインタフェース 2004-HI-110, pp.13-18, 2004.

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