2007年10月22日

特別講義のお知らせ

gotoきたる10/26に行われる「特別講義」の授業において、産業技術総合研究所の後藤真孝先生をお迎えします。

後藤先生は、サビ出し機能付き音楽試聴機SmartMusicKIOSKなど多くの先端的研究成果を生み出しており、情報処理学会 音楽情報科学研究会 (SIGMUS) の主査としても活躍されておられます。実は僕のあこがれの研究者でもあります。音楽情報処理という言葉が聞き慣れない人たちにとっても必ずや刺激的な講演になると思いますので、学年を問わず、参加いただければと思います。
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日時 10月26日(金) 10:30-12:00
場所 中央校舎 0405教室
題目 音楽情報処理が実世界と結び付く: 能動的音楽鑑賞インタフェース

実世界と結び付いた音楽情報処理技術には様々なものがあるが、本講演では、音楽家でないエンドユーザが直接恩恵を受けるような新しい技術を中心に、研究事例を紹介する。近年、音楽情報検索が急速に注目を集め、既に、携帯電話に向かって鼻歌を歌うだけで音楽を入手できる技術や、街中で流れている音楽に携帯電話を向けるだけで曲名がわかる技術が実用化されて、エンドユーザが利用可能となっている。そして、こうした音楽情報検索を支える基盤技術として、音楽の音響信号を人間のように理解できる計算機システムを実現する重要性がますます高まってきた。そこで我々は、そうした音楽音響信号理解研究に取り組むと共に、その新たな応用例として、「能動的音楽鑑賞インタフェース」を提案した。これは、従来の受動的な鑑賞とは違う、能動的な音楽鑑賞を可能にするエンドユーザ向け音楽インタフェースを実現する研究アプローチである。エンドユーザのための音楽情報処理は、これから大きく発展していくことが期待される。

http://staff.aist.go.jp/m.goto/

homei_miyashita at 15:36│明治大学